福岡県嘉麻市にある鮭神社(さけじんじゃ)全国でも珍しい神社⛩
現代では考えられませんが、なにしろ鮭といえば日本では北海道で採れるのが当たり前なのですから。
しかしこのことから、古代のこの地域にも鮭が食べられていたなどの推測が出来ます。そういえば、九州の人は鮭を好んで食べていますね。
ところが、この地域では古くから海神の使いである鮭を食べてはいけないと伝えられています。
もし鮭を食べた場合は、これは鱒(ます)だと言い張るのだそうです。
そういえば北海道のアイヌでも鮭は神の使いと言われていますね。
この神社の境内には、樹齢700年以上の夫婦クスの巨木や鮭塚があり、周辺には鮭が身を清めたとされるまな板石もあります。この神社の由来は古く、神武天皇が高千穂宮を下りて高木神を祀ったことに始まり、社殿は神護景雲3年(769年)に建立されたと伝えられています。
筑豊が好きシリーズ第39弾
桜の季節に鮭神社
時々参拝に来ていますが、是非とも桜の季節に来てみたかったのです。
鮭神社の由来
看板の内容です。
鮭神社の創建は社伝によると奈良時代の守護景雲三年(西暦769年)と伝えられており。祭神は彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)の御三柱をお祭りしております。
この鮭神社は 全国的にも珍しい名前の神社で、海に帰られた豊玉姫命が、恋しい夫や愛しい息子に対し、使いとして鮭に便りを託されたと伝えられており、この神社の周辺(嘉麻川)に鮭が上がってくれば豊作として五穀豊穣や無病息災を喜び、もしこれを途中で捕まえたり食べたりすれば災難になうと古くから 言い伝えられており、そうしたことからこの地域の人々は古来より遠賀川の上流域に位置する 嘉麻川を遡上する鮭については食べないという風習があります。
古老の話では昭和の初め頃までは鮭が遡上していたということで、いったんは途絶えていたものの、昭和五十三年十二月に数十年来遡上していなかった鮭が遠賀川の下流で捕獲され、以来ほぼ毎年のように遡上が確認されるようになりました。
毎年十ニ月十三日の献鮭祭当日は、氏子、地域住民はもちろん、水産業関係者等も一同に参拝し、遡上してきた鮭を鮭塚に奉納しております。
なお、境内には鎌倉時代に植樹されたといわれる嘉麻市指定天然記念物の「夫婦楠」があり、また鮭の遡上は産卵を伴うことから、縁結びや夫婦円満、子宝に恵まれるとの御利益があるといわれております。
九州の地に鮭
「筑前続風土記」によると、江戸時代にはこの地に存在しない鮭を崇めることに疑問を挟みつつも、11月3日の祭礼を行っていた。
しかし「筑前続風土記拾遺」では江戸時代の後期に祭礼日の9月23日に鮭が川を遡り(さかり)、当神社の社辺を流れる川まで来ることを述べ、海神を祀ることが記されていいます。境内には明和元年(1764年)の年紀を記した「鮭塚」があるそうです。
遠賀川源流サケの会
平成27年までの近況報告がでていました 。
鮭神社の夫婦クス
縁結びや子宝の神様ではないかと言われています。
なんとも珍しい【鮭神社】ですが、日本には3社ほどあるようです。
島根県の雲南市にも同名の「鮭神社」が存在していて、交流があるそうです。
いかがでしたか?
果たして、決して食してはいけない神の使いなのか、それとも太古の食文化だったのかは、いろいろ俗説もあるようですが、古代史ロマンとしてとどめておきましょう。
いかがでしたか?
全国でも大変珍しい、福岡県嘉麻市の【鮭神社】をご紹介しました。
なんだか不思議な神社ですね。
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