日御碕神社で歴史と神話に触れる旅
こんにちは。今回は、島根県出雲市にある日御碕神社に行ってきたことをご紹介します。
日御碕神社は、島根半島の最西端に位置する神社で、日本神話に出てくる有名な二柱の神様が鎮座されています。天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る「日沈宮(ひしずみのみや)(下の宮)」と素盞嗚尊(すさのおのみこと)を祀る「神の宮(上の宮)」からなり、奈良時代に編纂された『出雲国風土記』に「美佐伎社」、平安時代に編纂された『延喜式』に「御碕社」とある古社です12。
私は今年の5月中旬に日御碕神社を訪れました。晴天の日和で、空気が澄んでいて気持ちのいい日でした。そこまでは、まず出雲ドリーム博多号で小倉から出雲市駅に行き、出雲市駅でレンタルした電動自転車で日御碕に着きました。周辺には駐車場があり、車で来ると便利な場所です。
日御碕神社は、朱色が映える美しいたたずまいでした。現在の社殿は1634年より、当時の江戸幕府直轄工事として着工し、7年の歳月をかけて建てられ、1644年に完成しました34。国の重要文化財に指定されている12棟の社殿や鳥居、石灯篭などが見事な姿を見せています。
日沈宮(下の宮)は、「日の本の昼を守る」伊勢神宮に対し、「日の本の夜を守れ」との勅命を受けた神社です5。天照大神は太陽の女神であり、国家安泰や五穀豊穣などのご利益があるとされます。拝殿から本殿まで続く玉垣は白く塗られており、太陽の光を反射しています。
神の宮(上の宮)は、素盞嗚尊が出雲の国造りをした後、鎮まる地を求めて柏葉を風で占うと隠ヶ丘に止まったところです1。素盞嗚尊は海や嵐など自然現象を司る男神であり、厄除けや縁結びなどのご利益があるとされます。拝殿から本殿まで続く玉垣は赤く塗られており、火や血など生命力を象徴しています。
両宮とも、日光東照宮を模した権現造りであり、内部は上段と下段の間に分かれています。上段の間は「神楽所」と呼ばれており、神楽の奉納が行われます。残念ながら、内部は一般公開されていませんが、外から見てもその威厳に圧倒されます。
日御碕神社は、歴史と神話に触れることができる素晴らしいスポットだと思いました。出雲市に来たらぜひ訪れてみてください。日本の原風景と灯台の絶景に感動すること間違いなしです。